仕事を続ける・休む・辞めるの判断基準|仕事がつらいときの考え方を実体験から解説

選択期

「仕事がつらい」
「会社に行きたくない」
「もう限界かもしれない」

そんな風に感じながら、

「このまま続けるべきか」
「一度休んだ方がいいのか」
「もう辞めた方がいいのか」

と、答えが出せずに悩んでいませんか?


私自身、適応障害で2度休職し、その後退職も経験する中で、何度もこの選択に悩んできました。


当時の私は、自分の状態よりも、

「会社に迷惑をかけたくない」
「周りにどう思われるだろう」

という不安を優先してしまい、なかなか判断できませんでした。


ですが今振り返ると、大切だったのは「周りにどう思われるか」ではなく、「今の自分の状態に合った選択」を考えることでした。


この記事では、以下のことについてお話しします。

この記事でわかること
  • 今の自分がどの状態に近いのか
  • 「続ける・休む・辞める」を考える判断基準
  • 判断するときに大切な3つのポイント
  • 上司に伝えにくいときの対処法
  • これからの働き方を一人で整理できないときの相談方法
この記事を読み終えたときのゴール

今の自分の状態を整理し、「続ける・休む・辞める」のどれを考える段階なのか、判断するための目安を持てること。

まずは「今の自分の状態」を整理する

いきなり「辞めるべきか」「続けるべきか」を考えると、判断が極端になってしまい、余計に苦しくなることがあります。


まず大切なのは、「辞めるかどうか」を決めることではなく、今の自分の状態を一度整理することです。


同じ「仕事がつらい」という状態でも、まだ負担を減らしながら続けられる段階なのか、一度休むことを考えた方がいい段階なのか、まず回復を優先した方がいい段階なのかによって、必要な行動は変わります。


ここでは、今の状態を次の3つに分けて考えていきます。

  • まだ余裕がある状態
  • 無理をしている状態
  • 限界に近い状態

私自身も、適応障害になる前は「まだ大丈夫」と思っていました。


ですが実際には、朝起きるのがつらくなったり、仕事のことを考えるだけで気分が重くなったりしていて、すでにかなり無理をしていたのだと思います。


当時は、「辞めるかどうか」ばかり考えていました。


でも本当は、その前に「今の自分がどの状態に近いのか」を整理する必要がありました。


まずは、今の自分がどの状態に近いのかを確認してみてください。

ここで紹介する内容は、あくまで状態を整理するための目安です。医師による診断に代わるものではありません。つらさが続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関や信頼できる人に相談してください。

まだ余裕がある状態

  • 仕事はつらいが、日常生活には大きな支障は出ていない
  • 休日はある程度リフレッシュできている
  • 仕事以外では笑える時間がある
  • 睡眠や食欲は大きく崩れていない
  • 仕事のストレスの原因がある程度見えている
  • 出勤前に強い体調不良は出ていない
  • ミスをしても気持ちを切り替えられる
  • 仕事終わりに少しでも趣味や休息の時間が取れる
  • 「辞めたい」と思っても、冷静に考えられる余裕がある

この状態であれば、すぐに休職や退職を考える前に、まずは負担を減らしながら続ける方法を考えてみるとよいと思います。


ただし、以前より休日に休めなくなったり、気持ちを切り替えにくくなったりしている場合は、無理をため込み始めているサインかもしれません。


「まだ働けているから大丈夫」と思い込まず、早めに小さく調整していくことが大切です。

無理をしている状態

  • 朝起きるのがつらい日が増えている
  • 仕事のことを考えると憂うつになる
  • 休日も仕事のことを引きずってしまう
  • 寝ても疲れが取れない
  • 出勤前になると気分が重くなる
  • 集中力が続かない
  • 小さなミスが増えてきた
  • イライラや不安を感じやすくなった
  • 「辞めたい」と思う回数が増えた

この状態は、「まだ働けているから大丈夫」と思いやすい段階です。


ですが、働けていても、心身の負担が積み重なっている可能性があります。


当てはまる項目が以前より増えていたり、つらさが強くなっていたりする場合は、今のまま頑張り続けるよりも、一度休むことや、誰かに相談することを考えてみてもよいと思います。


この段階で無理を続けると、さらに状態が悪化し、出勤すること自体がつらくなってしまうこともあります。

限界に近い状態

  • 朝になると強い不安感が出る
  • 出勤前に腹痛・頭痛・吐き気が出る
  • 動悸や息苦しさがある
  • 通勤中に気分が悪くなる
  • 疲れているのに眠れない
  • 何もしていないのに涙が出る
  • 好きだったことを楽しめなくなった
  • 何をする気力も出ない
  • 会社の連絡を見るだけでつらい
  • 出勤準備で動けない
  • 遅刻や欠勤が増えた
  • ベッドから起き上がれない日がある

この状態に近い場合は、仕事を続けるかどうかを一人で考え続けるよりも、まず心身の負荷を下げることが大切です。


こうした状態が強く出ていたり、日常生活や出勤に支障が出ていたりする場合は、早めに医療機関や信頼できる人へ相談することを考えてみてください。


この状態を無理に続けると、出勤そのものが難しくなったり、回復までに時間がかかったりすることがあります。

状態別|続ける・休む・辞めるを考える目安

ここからは、先ほど整理した状態ごとに、「続ける・休む・辞める」を考える目安を整理していきます。


大切なのは、最初から正解を決めようとしないことです。


今の自分の状態に合わせて、取れる行動を一つずつ考えていきましょう。

まだ余裕があるなら、負担を減らしながら続けられるか考える

まだ日常生活に大きな支障がなく、休日にある程度回復できている場合は、まず今の職場で負担を減らしながら続けられるかを考えてみてもいいと思います。


ただし、それは「我慢して続ける」という意味ではありません。


大切なのは、今の状態が悪化しないように、負担を減らしながら続けることです。

判断の目安

まだ余裕がある状態なら、休職や退職を急ぐよりも、まずは今の職場で負担を減らせないかを考えてみるとよいと思います。

具体的にできること
  • 業務量を調整できないか上司に相談する
  • 苦手な業務の割合を減らせないか相談する
  • 有給を使ってしっかり休む
  • 睡眠や食事など生活リズムを整える
  • 今の働き方が自分に合っているか整理する
  • 他の働き方や職場環境について情報収集する

ただ、「今の会社が普通だ」と思い込みすぎると、知らないうちに無理を続けてしまうこともあります。


今すぐ転職するつもりがなくても、他の働き方や職場環境を知ることで、「今の環境が自分に合っていないだけかもしれない」と気づけることもあります。


私も転職活動をする中で、他の会社の働き方や求人を見たことで、視野が広がりました。


「今の会社で頑張るしかない」と思い込んでいた頃よりも、選択肢を持てたことで気持ちが少し楽になったのを覚えています。

無理をしているなら、一度休むことを考える

朝起きるのがつらい日が増えていたり、休日も仕事のことを引きずっていたりする場合は、すでに無理をしている状態かもしれません。


この段階では、「もっと頑張る」よりも、一度立ち止まることが大切です。


なぜなら、無理を続けるほど疲労がたまり、判断力や集中力も落ちていくからです。

判断の目安

無理をしている状態なら、「続けるか辞めるか」を急いで決める前に、まず一度休むことを検討する段階です。

具体的にできること
  • 有給を使って数日休む
  • 家族や信頼できる人に今の状態を話す
  • 上司や人事に体調面で相談する
  • 会社の休職制度を確認する
  • 内科で体調面から相談する
  • 心療内科や精神科で相談する
  • 可能であれば、仕事から距離を置く時間を作る

私自身も、「まだ病院に行くほどではない」と思っていた時期がありました。


ですが振り返ると、その頃にはすでにかなり無理をしていたと思います。


朝起きるのがつらく、出勤前は気分が重くなり、仕事が終わっても次の日のことばかり考えていました。


それでも「自分が弱いだけ」「もっと頑張らないと」と考えてしまい、なかなか相談できませんでした。


今思うと、もっと早く誰かに相談していれば、悪化を防げた部分もあったかもしれません。


「まだ大丈夫」と思っていても、気づかないうちに負担が積み重なっていることもあります。

限界に近いなら、まず回復を優先する

先ほどの「限界に近い状態」に当てはまる場合は、心身への負荷がかなり高まっている可能性があります。


この段階では、「仕事を続けるかどうか」よりも、まず心身を回復させることを優先してください。

判断の目安

限界に近い状態なら、一人で「続ける・辞める」を決めようとせず、まずは仕事から距離を置くことや、医療機関・周囲への相談を考える段階だと思います。

具体的にできること
  • まずは仕事を休むことを優先する
  • 心療内科や精神科で相談する
  • 診断書が必要か確認する
  • 休職制度を確認する
  • 家族や信頼できる人に状況を伝える
  • どうしても続けられない場合は、休職や退職について周囲に相談する
  • 会社とのやり取りが難しい場合は、第三者に頼ることも考える

私も退職を考えていたとき、上司へ連絡するだけでも強い負担を感じていました。


退職の連絡をすること、私物を取りに行くこと、引き継ぎをすること。


一つひとつがとても重く感じていました。


限界に近い状態では、それまでできていたことでも、難しくなることがあります。


だからこそ、「自分で全部やらなければ」と抱え込まないことが大切です。


どうしても会社と連絡を取ることが難しい場合は、家族、医師、社内の相談窓口、外部の相談先など、頼れる先を持っておくことも選択肢の一つです。

判断するときに大切な3つのポイント

「続ける・休む・辞める」を考えるときは、次の3つを意識してみてください。

「周りにどう思われるか」で決めない

仕事がつらい状態が続いていると、

「迷惑をかけたくない」
「甘えていると思われたくない」
「逃げたと思われたくない」

と考えてしまいやすいです。


私もそうでした。


ですが、周りにどう思われるかを基準にしてしまうと、自分の限界を見逃してしまいます。


大切なのは、周囲の評価ではなく、今の自分の状態です。


続けるにしても、休むにしても、辞めるにしても、自分の心と体を壊してまで選ぶ必要はありません。

「まだ大丈夫」と思い込みすぎない

つらい状態が続いているのに、「まだ大丈夫」と思い込んでしまうことがあります。


特に、責任感が強い人ほど、

「自分が抜けたら迷惑をかける」
「もう少しだけ頑張ろう」
「ここで休んだらダメだ」

と考えてしまいやすいです。


ですが、「まだ大丈夫」と思っているうちに、少しずつ状態が悪くなっていくこともあります。

  • 朝起きられない
  • 出勤前に体調が悪くなる
  • 涙が出る
  • 眠れない

こうした変化が出ているなら、気持ちだけで乗り切ろうとしない方がいいです。

状態が悪化する前に、できることから行動する

状態が悪くなってから行動しようとすると、動くこと自体が難しくなります。

  • 病院を探す
  • 会社に連絡する
  • 誰かに相談する
  • 休職や退職について調べる

本来ならできることでも、限界に近い状態ではとても大きな負担になります。


だからこそ、少しでも「このまま無理を続けるのはつらいかもしれない」と感じているなら、できることから早めに行動することが大切だと思います。


大きな決断をする必要はありません。


まずは、誰かに今の状態を話すだけでもいいと思います。

上司に伝えにくいときの対処法

仕事がつらいと感じていても、上司に伝えるのはとても勇気がいります。

「迷惑をかけてしまうのではないか」
「どう思われるかが怖い」
「うまく説明できる自信がない」

そう感じて、なかなか言い出せない方も多いと思います。


私自身も、会社に相談することがとても怖かったです。


ですが、何も伝えられないまま無理を続けると、さらに状態が悪くなってしまうことがあります。

まずはシンプルに伝えるだけでいい

最初から、すべてをきちんと説明しようとしなくて大丈夫です。


うまく話そうとすると、余計にハードルが上がってしまいます。


まずは短く、相談したいことがあると伝えるだけでも十分です。

伝え方の例
  • 「体調面でご相談したいことがあります。」
  • 「少し体調を崩していて、業務について相談させてください。」
  • 「現在の業務量について、一度相談させていただけないでしょうか。」
  • 「最近、出勤前に体調が悪くなることがあり、今後の働き方について相談したいです。」

大切なのは、完璧に説明することではありません。


自分の状態を一人で抱え込まないことです。

直接言いづらい場合は、対面以外の方法も考える

どうしても対面で伝えることが難しい場合は、メールやチャットなど、対面以外の方法で相談できないか考えてみるのも一つの方法です。


「直接言えない自分はダメだ」と考える必要はありません。


状態が悪いときは、話すだけでも大きな負担になることがあります。

直接伝えにくいときの方法
  • メールで相談したいことを伝える
  • チャットで短く伝える
  • 人事に先に相談する
  • 別の上司や信頼できる社員に伝える
  • 家族に相談し、伝え方を一緒に考えてもらう
  • 医師に相談し、診断書が必要か確認する

伝え方に正解はありません。


自分が一番負担の少ない方法で、まずは誰かに伝えることが大切です。

それでも難しいときは、ほかの相談先を頼ってもいい

  • どうしても会社に連絡できない
  • 上司の名前を見るだけで苦しくなる
  • 出社や連絡を考えるだけで動けなくなる

そういう状態なら、無理に一人で何とかしようとしなくて大丈夫です。


社内の相談窓口や産業医、医療機関、カウンセリングなど、社内外の相談先を利用することもできます。


退職を考えている場合でも、自分だけで会社とやり取りするのが難しいときは、第三者に頼る選択肢もあります。


限界に近いときほど、「自分で全部やらなければ」と思い込まないことが大切です。

これからの働き方を一人で整理できないときは、キャリア相談も一つの方法

ここまで読んで、

「自分の状態は分かったけれど、これからどう働けばいいのか分からない」
「今の会社で働き続けるのか、別の働き方を考えるのか迷っている」
「自分に合った働き方を一人で整理するのが難しい」

と感じる方もいると思います。


体調や休養について不安がある場合は、まず医療機関へ相談することが大切です。


一方で、体調とは別に、

「これからどんな働き方をしたいのか」
「今の会社以外にどんな選択肢があるのか」
「自分は何を大切にして働きたいのか」

といったことを一人で整理するのが難しい場合は、キャリア相談を利用するのも一つの方法です。


キャリア相談というと、「転職する人が使うもの」というイメージがあるかもしれません。


ですが、必ずしもすぐに転職を決めるためだけのものではありません。

  • 今の仕事を続けるか、今後の働き方を整理したい
  • 休職や退職を考えた先で、これからどう働くかを整理したい
  • 自分に合う働き方を考えたい
  • これからの選択肢を整理したい
  • これからの働き方について、第三者と一緒に整理したい

このような場合も、キャリア相談を利用するのは一つの方法だと思います。


当時の私は一人で考えていましたが、今振り返ると、誰かに相談しながら今の状況やこれからの働き方を整理する方法もあったと思います。


もちろん、体調がかなり悪い状態で、今後のことを無理に決める必要はありません。


まずは回復を優先することが大切です。


ただ、ある程度考える余裕があるなら、「自分は本当はどう働きたいのか」を第三者と一緒に整理することで、今後の選択がしやすくなることもあります。


ポジウィルキャリアは、転職先の紹介を目的とするサービスではなく、今後のキャリアや働き方について相談できるサービスです。

「今の仕事を続けるか迷っている」
「自分に合った働き方を一度整理したい」
「これからの選択肢を誰かと一緒に考えたい」

という方は、一度相談してみてもよいと思います。

\これからの働き方を一人で悩まない/

キャリア相談で今の働き方を整理してみる

※転職を前提にする必要はありません。今の状況や働き方の悩みを整理する目的でも相談できます。

まとめ(この記事のポイント)

この記事のポイント
  • まだ余裕がある状態なら、負担を減らしながら続けられるか考える
  • 無理をしている状態なら、一度休むことや相談することを検討する
  • 限界に近い状態なら、まず仕事から距離を置くことや相談を考え、回復を優先する
  • 周りにどう思われるかではなく、自分の状態を基準に考える
  • 体調や休養は医療機関、職場のことは上司や人事、これからの働き方はキャリア相談など、悩みに合った相談先を頼る

仕事がつらいときは、いきなり「辞めるべきか」「続けるべきか」を決めようとしなくて大丈夫です。


まず大切なのは、今の自分がどの状態に近いのかを整理することです。


今すぐ大きな決断をする必要はありません。


ただ、つらい状態が続いているなら、何もせずに我慢し続ける必要もありません。

  • 誰かに相談する
  • 一度休む
  • 働き方を見直す
  • 他の選択肢を知る

それだけでも、今の状況を整理するきっかけになります。


まずは、「今の自分を守ること」を優先してください。


心と体をすり減らしてしまう前に、今の状態に合った選択を考えていくことが大切です。

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